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もの書きから遠ざかった人間のリハビリ&トレーニング場。 目指すは1日1題、365日連続投稿(とハードルを高くしてみる)

2024

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2013

0506
 まだ夏は先というのに、今日はやけに暑い。
 私はリビングで干物になりかけてた。ここでエアコンをつけてもいいが、広い部屋に一人だと電気代が勿体ない。扇風機の風で十分だ。
 私は息子の部屋に古い扇風機があったことを思い出した。早速息子の部屋へ向かう。普段ノックをしないと入れない部屋も、昼間は堂々と入れるから楽だ。
 久々に入る息子の部屋は混沌と化していた。布団は出しっぱなし、服は脱ぎっぱなし、壁や布に汗の匂いが染みついている。掃除をしないのは本人の責任だと放置していたが、ここまで散らかってると衛生上よくない。あとで掃除機をかけなきゃ。
 私はそんなことを考えながらクローゼットを開けた。上段に息子のワードローブがかけてある。下段には息子が趣味で集めたラジコンやプラモデルの箱。箱はぎっしり詰まっていて奥の扇風機が取り出せない。私は箱を一度よけることにした。
 一番上の箱に手をかける。たかがプラモと思ったが持ってみると意外にも重い。どうやら玩具以外のものが入っているらしい。
「中身は何かしら?」
 私は好奇心で箱を開けてみる。すると胸をあらわにした女性が目に飛び込んできた。悩殺ポーズが実に決まっている――いわゆるエロ本だ。他にも隠避そうなDVDが数枚出てきた。
 私ははやる動悸をおさえる。愛する息子が女性の体に興味を持ち始めたのは少なからずショックだった。その一方で、子供の成長を微笑ましく思える自分がいる。息子が一生懸命隠している姿を想像したら、可笑しくてたまらなかった。
 ――そうだ。
 私はちょっとした悪戯を思いつく。エロ本の箱の側にしまってあったラジコンをリビングに飾ったのだ。
 これを見て息子はどう思うだろう。見られたくないものの側に親が手を出して、ちょっとは慌てるだろうか、怒るだろうか。
 私はうきうきしながら息子の帰りを待った。(779文字)

息子の部屋でえっちぃな本を見つけた時の母親の心境。息子は中学生くらい。ほぼ実話といってもいい(笑)

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プロフィール
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女性
自己紹介:
すろーなもの書き人。今は諸々の事情により何も書けずサイトも停滞中。サイトは続けるけどこのままでは自分の創作意欲と感性が死ぬなと危惧し一念発起。短い文章ながらも1日1作品書けるよう自分を追い込んでいきます。
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