もの書きから遠ざかった人間のリハビリ&トレーニング場。
目指すは1日1題、365日連続投稿(とハードルを高くしてみる)
2013
不幸や不運に見舞われると、俺はどうしてここにいるのだろう、と思ってしまう時がある。まさに今日がいい例だ。
終業後、俺は会社から一番近いファストフード店に入った。仕事に忙殺され、昼飯を食いっぱぐれてしまったからだ。
ハンバーガーのセットを頼むと出来上がりまで五分かかります、と店員に言われてしまう。仕方なく俺は空いている席で待つことにした。
不運の種はもうひとつ、俺の隣りに座っていたカップルが持っていた。
最初奴らは同棲して二か月たったね、と惚気ていたのだが、話が進むにつれ言い合いを始めた。
「飲み会の時は三時までに連絡が欲しいって言ってるでしょ! そんな簡単なこともできないの?」
「こっちの仕事終わるのは五時だぜ。それから飲み行こうってなるんだからしょうがないだろ。こっちの付き合いも考えろ」
「夕飯作るこっちの身にもなってよ! 急に飲み会だって言われたら今まで作ってたのは何って思わない? 労力の無駄でしょ? そんな時間あるならもっと有効に使いたいわ」
「何処に労力使ってるって? 手抜き料理ばっかじゃん?」
「手抜きじゃないわよ! じ・た・ん・料理! 作ってもらえるだけありがたいと思え!」
「だったらそっちも家賃半分払え! 学生の身だからって甘えてるんじゃねえ」
それからカップルは化粧が長すぎるだの、服を脱ぎっぱにするなだの、お互いの短所をつつきあい始めた。だが一人身の俺にとってそれは惚気にしか聞こえない。
席に座ってからそろそろ十分が経過しようとしている。頼んだ品物はまだ届かない。くだらない口論は更にヒートアップする。
うざい。こいつらとっとと別れろ。
リ ア 充 爆 発 し や が れ !
俺は番号札を思いっきり床に叩きつけた。(736文字)
人生うまくいかない時に誰でも思うコト
終業後、俺は会社から一番近いファストフード店に入った。仕事に忙殺され、昼飯を食いっぱぐれてしまったからだ。
ハンバーガーのセットを頼むと出来上がりまで五分かかります、と店員に言われてしまう。仕方なく俺は空いている席で待つことにした。
不運の種はもうひとつ、俺の隣りに座っていたカップルが持っていた。
最初奴らは同棲して二か月たったね、と惚気ていたのだが、話が進むにつれ言い合いを始めた。
「飲み会の時は三時までに連絡が欲しいって言ってるでしょ! そんな簡単なこともできないの?」
「こっちの仕事終わるのは五時だぜ。それから飲み行こうってなるんだからしょうがないだろ。こっちの付き合いも考えろ」
「夕飯作るこっちの身にもなってよ! 急に飲み会だって言われたら今まで作ってたのは何って思わない? 労力の無駄でしょ? そんな時間あるならもっと有効に使いたいわ」
「何処に労力使ってるって? 手抜き料理ばっかじゃん?」
「手抜きじゃないわよ! じ・た・ん・料理! 作ってもらえるだけありがたいと思え!」
「だったらそっちも家賃半分払え! 学生の身だからって甘えてるんじゃねえ」
それからカップルは化粧が長すぎるだの、服を脱ぎっぱにするなだの、お互いの短所をつつきあい始めた。だが一人身の俺にとってそれは惚気にしか聞こえない。
席に座ってからそろそろ十分が経過しようとしている。頼んだ品物はまだ届かない。くだらない口論は更にヒートアップする。
うざい。こいつらとっとと別れろ。
リ ア 充 爆 発 し や が れ !
俺は番号札を思いっきり床に叩きつけた。(736文字)
人生うまくいかない時に誰でも思うコト
PR
プロフィール
HN:
和
HP:
性別:
女性
自己紹介:
すろーなもの書き人。今は諸々の事情により何も書けずサイトも停滞中。サイトは続けるけどこのままでは自分の創作意欲と感性が死ぬなと危惧し一念発起。短い文章ながらも1日1作品書けるよう自分を追い込んでいきます。
最新記事