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もの書きから遠ざかった人間のリハビリ&トレーニング場。 目指すは1日1題、365日連続投稿(とハードルを高くしてみる)

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2013

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 しょうらいのゆめ 一ねん三くみ  すわ さんた

 ぼくはおおきくなったらサンタクロースになりたいです。
 なぜかというと、ぼくのなまえはさんたくろーすのなまえからとったからです。
 クリスマスにうまれたぼくはさんたさんのうまれかわりなんだよとおじいちゃんがおしえてくれたからです。
 サンタさんになったらトナカイのそりにのってせかいじゅうのこどもたちにプレゼントをくばりたいです。
 そしてプレゼントをもらってよろこぶ、みんなのえがおがみたいです。


 ――小学校の授業でこんな作文を披露するとそれって海賊王のまちがいじゃねえの、と友達に笑われたことがある。でも僕は本気でサンタクロースになりたいと思っていた。
 成長すると、周りからは馬鹿じゃねえの、とかもっと現実を見ろとか散々言われたけど、サンタクロースは確かに存在する。グリーンランド国際サンタクロース協会というのがあり、そこで認められれば世界的に認められ「自分はサンタクロースです」と名乗れるのだ。
 サンタクロースになるにはいくつか条件がある。結婚していること。子供がいること。サンタクロースとしての活動経験があること。体重が百二十キロ以上あること。
 これら全てをクリアし、書類審査を通過すればサンタクロース候補生として試験を受けることができるのだ。試験は筆記とかそんなものではなく、まさに体力と根性と夢への執着を問われるものらしい。その昔試験を受けて落ちてしまった祖父はそれはそれは大変だったと言っていた。
 残念なことに、今現在アジア圏内でサンタクロースのの募集はない。なので僕は大学卒業後に就職を余儀なくされた。夢見る息子が大手の玩具会社に就職して両親は安心したようだけど僕はまだ、サンタクロースになることを諦めてなんかない。いつか募集が来た時に、条件を満たしていれば夢が叶う可能性は十分にある。
 だから僕は前を向いて歩いた。自分の夢を叶えるために、幸せになるために。僕は生涯の伴侶を探した。そしてようやく見つけたのだ。
 彼女は僕の夢を現実として受け止め応援してくれる。彼女と一緒なら僕は幸せになれる。そんな気がするのだ。
 サンタクロースになることを夢見て何度目かのクリスマス。僕は彼女にプロポーズすることを決意した。自分で作ったサンタの衣装をまとって彼女が待ち合わせの場所に来るのを待つ。突然現れたサンタクロースに皆くぎづけだ。彼女がやってくる。僕はにこやかに手を振るとメリークリスマス、と叫び、今宵を祝った。


季節外れだけど、この話の続きが本サイトの某童話に繋がるんだよーという話。

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プロフィール
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女性
自己紹介:
すろーなもの書き人。今は諸々の事情により何も書けずサイトも停滞中。サイトは続けるけどこのままでは自分の創作意欲と感性が死ぬなと危惧し一念発起。短い文章ながらも1日1作品書けるよう自分を追い込んでいきます。
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