もの書きから遠ざかった人間のリハビリ&トレーニング場。
目指すは1日1題、365日連続投稿(とハードルを高くしてみる)
2013
世間一般で言う休日土曜日の夜、私は部屋でごろごろしていた。
ああ、せっかくの休日だってのに。本当なら今頃、高原のペンションで友達と温泉と御馳走にきゃっきゃうふふしていたはずなのに。友達の親戚に不幸があって急遽キャンセルになってしまった。
謝罪の電話をしてきた友達はせっかく予約したんだし、他の人や家族を誘ったら、と言ってくれたけど、旅行にいくほど親しい友は彼女以外にいないし、家族との仲はあまり良くないので誘う気はない。基本人見知りなので一人旅する勇気もない。なので旅行そのものを中止せざるを得なかった。出発日のキャンセル故にお金は戻って来ない。それはかなり痛いが、見知らぬ土地にいきなり放りこまれるよりかはマシなんだろうと思う事にした。
明日の予定も私の心もぽっかりと穴が空いてしまった。なのでこれからその隙間を埋めなければならないのだが、私はそういうのを見つけるのが下手だ。どうして私はこういう突発事項に弱いのかしら。もっと時間を有効活用できないのかしら?
やらなきゃいけないことは沢山ある。掃除に洗濯に溜まった洗いものに――でもやる気が全く起きない。
とりあえず私はパソコンを開いて現実逃避して、ネットの世界をぐるぐる回ってみた。でも興味を引くものが見つからない。オンラインゲームを始めてもレベル上げるのが面倒になってすぐにアウトした。十分も経たずにパソコンの電源を落とした。
ベッドに転がる。ここで寝てしまって明日を迎えてもいいのだけど、それだとすごく損した気がする。すぐに眠ってたまるかと私は枕元にあった雑誌を広げ適当なページを開く。スイーツの特集が組まれた記事を見ながら私は自分が食べたいものを思い浮かべた。気持ちが乗らないしこんな時はお菓子が食べたい。ふわふわのスポンジにクリームと苺の乗ったショートケーキ。脳に思い描くだけでもじゅるりときそうだ。でも買う気力も作る気力もない。今は夜だし、最近体重がヤバイから甘いものは控えなきゃいけないし、つうか運動しろよ自分って感じ? いつぞや元カレに痩せろと言われて買わされたナントカエクササイズのDVDもすっかり埃を被っちゃって。押し入れのどこにあるかも分からない。まぁ、探す気もさらさらないんだけどね。
つけっぱなしになっていたケーブルテレビでは海外のドキュメンタリー番組が流れていた。クラシックカーのレストアだとかでエンジンルームに高圧洗浄機を流し込んでいる。ジェット噴射さながら湯気がもの凄い。エンジンにまとわりついていた砂や油を一気に飛ばしている。ああ、こんな感じで私にこびりついた無気力を吹っ飛ばしてくれないかしら?
というか、そもそも何で旅行に行こうって話になったんだっけ? ええとアレだ。私と彼女の誕生日が同じ月で日も近いから。だからたまには女だけで贅沢してお祝いしようねって話になったんだ。うちら四捨五入でアラフォー突入だよねと言った彼女は既婚者で子持ちで、久々に自由な時間を取れるんだーと電話ではしゃいでた。きっと彼女もこんなはずじゃなかったのに、と思ってるのかもしれない。けど親戚の相手でそれどころじゃないのかも。田舎で長男の嫁って大変そうよね。本人の前では言わないけど、私はそういう結婚は御免だな。子供は欲しいけど。うん、旦那も舅姑もいらないわ――
と、考えてるうちに時刻は夜の十二時を回り日付を超えた。土曜日よさようなら、日曜日さんいらっしゃい。日付けが変わった所で私の何かが変わるわけではないけど、とりあえず言っておく。
私はベッドから起き上がり、台所に向かう。冷蔵庫を開けた。中に一本だけ入っている缶ビールを手にして部屋に戻る。
もう年齢を簡単に口にすることのできる年ではない。かといって永遠の○才と言い続けるつもりもない。まぁ、今まで生きてきていい事の方が少ない気がするけど、人生を放棄するつもりはさらさらないし、これからやそれからのことは、なった時に考えればいい。
特別にいい事があったわけじゃないが、生まれてきて良かったな自分、とだけ言っておこう。
私は自分よおめでとさん、と呟くと空に向かって乾杯した。
本日あまりにもネタがなく無気力感に襲われたので。まんま文章に書いてみた。
ああ、せっかくの休日だってのに。本当なら今頃、高原のペンションで友達と温泉と御馳走にきゃっきゃうふふしていたはずなのに。友達の親戚に不幸があって急遽キャンセルになってしまった。
謝罪の電話をしてきた友達はせっかく予約したんだし、他の人や家族を誘ったら、と言ってくれたけど、旅行にいくほど親しい友は彼女以外にいないし、家族との仲はあまり良くないので誘う気はない。基本人見知りなので一人旅する勇気もない。なので旅行そのものを中止せざるを得なかった。出発日のキャンセル故にお金は戻って来ない。それはかなり痛いが、見知らぬ土地にいきなり放りこまれるよりかはマシなんだろうと思う事にした。
明日の予定も私の心もぽっかりと穴が空いてしまった。なのでこれからその隙間を埋めなければならないのだが、私はそういうのを見つけるのが下手だ。どうして私はこういう突発事項に弱いのかしら。もっと時間を有効活用できないのかしら?
やらなきゃいけないことは沢山ある。掃除に洗濯に溜まった洗いものに――でもやる気が全く起きない。
とりあえず私はパソコンを開いて現実逃避して、ネットの世界をぐるぐる回ってみた。でも興味を引くものが見つからない。オンラインゲームを始めてもレベル上げるのが面倒になってすぐにアウトした。十分も経たずにパソコンの電源を落とした。
ベッドに転がる。ここで寝てしまって明日を迎えてもいいのだけど、それだとすごく損した気がする。すぐに眠ってたまるかと私は枕元にあった雑誌を広げ適当なページを開く。スイーツの特集が組まれた記事を見ながら私は自分が食べたいものを思い浮かべた。気持ちが乗らないしこんな時はお菓子が食べたい。ふわふわのスポンジにクリームと苺の乗ったショートケーキ。脳に思い描くだけでもじゅるりときそうだ。でも買う気力も作る気力もない。今は夜だし、最近体重がヤバイから甘いものは控えなきゃいけないし、つうか運動しろよ自分って感じ? いつぞや元カレに痩せろと言われて買わされたナントカエクササイズのDVDもすっかり埃を被っちゃって。押し入れのどこにあるかも分からない。まぁ、探す気もさらさらないんだけどね。
つけっぱなしになっていたケーブルテレビでは海外のドキュメンタリー番組が流れていた。クラシックカーのレストアだとかでエンジンルームに高圧洗浄機を流し込んでいる。ジェット噴射さながら湯気がもの凄い。エンジンにまとわりついていた砂や油を一気に飛ばしている。ああ、こんな感じで私にこびりついた無気力を吹っ飛ばしてくれないかしら?
というか、そもそも何で旅行に行こうって話になったんだっけ? ええとアレだ。私と彼女の誕生日が同じ月で日も近いから。だからたまには女だけで贅沢してお祝いしようねって話になったんだ。うちら四捨五入でアラフォー突入だよねと言った彼女は既婚者で子持ちで、久々に自由な時間を取れるんだーと電話ではしゃいでた。きっと彼女もこんなはずじゃなかったのに、と思ってるのかもしれない。けど親戚の相手でそれどころじゃないのかも。田舎で長男の嫁って大変そうよね。本人の前では言わないけど、私はそういう結婚は御免だな。子供は欲しいけど。うん、旦那も舅姑もいらないわ――
と、考えてるうちに時刻は夜の十二時を回り日付を超えた。土曜日よさようなら、日曜日さんいらっしゃい。日付けが変わった所で私の何かが変わるわけではないけど、とりあえず言っておく。
私はベッドから起き上がり、台所に向かう。冷蔵庫を開けた。中に一本だけ入っている缶ビールを手にして部屋に戻る。
もう年齢を簡単に口にすることのできる年ではない。かといって永遠の○才と言い続けるつもりもない。まぁ、今まで生きてきていい事の方が少ない気がするけど、人生を放棄するつもりはさらさらないし、これからやそれからのことは、なった時に考えればいい。
特別にいい事があったわけじゃないが、生まれてきて良かったな自分、とだけ言っておこう。
私は自分よおめでとさん、と呟くと空に向かって乾杯した。
本日あまりにもネタがなく無気力感に襲われたので。まんま文章に書いてみた。
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プロフィール
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女性
自己紹介:
すろーなもの書き人。今は諸々の事情により何も書けずサイトも停滞中。サイトは続けるけどこのままでは自分の創作意欲と感性が死ぬなと危惧し一念発起。短い文章ながらも1日1作品書けるよう自分を追い込んでいきます。
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