もの書きから遠ざかった人間のリハビリ&トレーニング場。
目指すは1日1題、365日連続投稿(とハードルを高くしてみる)
2013
仕事中に携帯電話が鳴る。相手は幼馴染からだ。
「ああ涼子さん? さっき俺の携帯にかけたでしょ? どうした? っていうか今どこにいるの?」
「ウチの不動産が管理しているアパート。この間夜逃げしちゃったひとがいて、今残った家財道具の査定中」
「リサイクルショップに売るとか?」
「まぁ売れても二束三文ってトコかな。売れないのは処分するしか」
「ええっ! 捨てちゃうの?」
受話器の向こうで<<もったいないおばけ>>が叫び声をあげた。そう、こいつにとって不要な家財は宝の山なのだ。
「それ俺が全部引き取る! アパートどこ?」
「あんたならそう言うだろうと思って連絡したのよ」
これから来れる? と私は続ける。場所を説明すると受話器の向こうでだん、どどどどど、とものすごい音がした。
おそらく、お宝ゲットがに浮かれて階段にから滑り落ちたのだろう。
「はしゃぐのはいいけど足元ちゃんと見なさいよ」
「ってててて、さすが凉子さん。俺のことよく分かってる」
「そりゃあ二十年以上の付き合いですから」
「じゃあ幼馴染のよしみってことで俺と結婚しない?」
突然の求婚に私はひとつため息をつく。電話をかけた時点でそう来ると思ったけど、毎度ながらその軽いノリがどうもいただけない。
どういうわけかこいつは私にご執心だ。昔からコトあるごとに私を口説き玉砕を繰り返している。
「ねぇ、俺と結婚して」
「年収一千万稼ぐなら考えてもいい」
「じゃあ結婚しなくていいから俺とつき合って」
「廃材オタクに興味ナシ」
「じゃ俺の家族になって」
「はぁ?」
「お姉ちゃんか妹になって。あ、娘でもオッケー。養子縁組しよ」
私は呆れてものが言えなかった。新手の口説きに頭がくらくらする。どうしてこいつは次から次へと考えるかなぁ?
とりあえず着信拒否でもしとこう。
私は通話をぶった切ると、そそくさと設定変更した。(794文字)
幼馴染くんが凉子さんにそこまで言う理由。
「そうすれば何かあったとき凉子さんにすぐ連絡がいくでしょ? ほら、俺も天蓋孤独だし。このままだと死んで無縁仏になっちゃう。
お骨は涼子さんに拾ってもらいたいなぁ」
これも彼なりの愛情。ただこの台詞は重いのでカット
「ああ涼子さん? さっき俺の携帯にかけたでしょ? どうした? っていうか今どこにいるの?」
「ウチの不動産が管理しているアパート。この間夜逃げしちゃったひとがいて、今残った家財道具の査定中」
「リサイクルショップに売るとか?」
「まぁ売れても二束三文ってトコかな。売れないのは処分するしか」
「ええっ! 捨てちゃうの?」
受話器の向こうで<<もったいないおばけ>>が叫び声をあげた。そう、こいつにとって不要な家財は宝の山なのだ。
「それ俺が全部引き取る! アパートどこ?」
「あんたならそう言うだろうと思って連絡したのよ」
これから来れる? と私は続ける。場所を説明すると受話器の向こうでだん、どどどどど、とものすごい音がした。
おそらく、お宝ゲットがに浮かれて階段にから滑り落ちたのだろう。
「はしゃぐのはいいけど足元ちゃんと見なさいよ」
「ってててて、さすが凉子さん。俺のことよく分かってる」
「そりゃあ二十年以上の付き合いですから」
「じゃあ幼馴染のよしみってことで俺と結婚しない?」
突然の求婚に私はひとつため息をつく。電話をかけた時点でそう来ると思ったけど、毎度ながらその軽いノリがどうもいただけない。
どういうわけかこいつは私にご執心だ。昔からコトあるごとに私を口説き玉砕を繰り返している。
「ねぇ、俺と結婚して」
「年収一千万稼ぐなら考えてもいい」
「じゃあ結婚しなくていいから俺とつき合って」
「廃材オタクに興味ナシ」
「じゃ俺の家族になって」
「はぁ?」
「お姉ちゃんか妹になって。あ、娘でもオッケー。養子縁組しよ」
私は呆れてものが言えなかった。新手の口説きに頭がくらくらする。どうしてこいつは次から次へと考えるかなぁ?
とりあえず着信拒否でもしとこう。
私は通話をぶった切ると、そそくさと設定変更した。(794文字)
幼馴染くんが凉子さんにそこまで言う理由。
「そうすれば何かあったとき凉子さんにすぐ連絡がいくでしょ? ほら、俺も天蓋孤独だし。このままだと死んで無縁仏になっちゃう。
お骨は涼子さんに拾ってもらいたいなぁ」
これも彼なりの愛情。ただこの台詞は重いのでカット
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2013
突然誘われた飲み会はつまらないものだった。
知り合い程度の付き合いだから親しい人もいない。営業と人事で部署が違うから、仕事の話も微妙にかみ合わない。
飲み代奢るから、なんて言われたけどこの場に私はとても浮いている気がする。
なので私は途中でフケることにした。
二次会のカラオケボックス、私はドアに一番近い席を選んだ。
隣りに座ってる新人の武藤さんは下戸らしい。今もウーロン茶をちびちびと飲みながら課長の歌に相づちを打っている。
帰る時は彼女に一言言っておけば何ら問題なさそうだ。
五分後、あらかじめセットしていたアラームが鳴る。私は携帯を持って部屋を出ると電話に出るふりをした。
店員やトイレから帰ってくる人が不審がらないよう当たり障りのない返答をしてそれらしい雰囲気を作っておく。
そして恐縮顔で部屋に戻り、武藤さんに声をかけた。
「ごめん、急用ができちゃって。私先にかえる」
いきなり武藤さんが私に覆いかぶさってきた。いやぁーせんぱいかえらないでぇと甘い声が耳に届く。
「せんぱいはわらしがおもちかえりするのぉ」
ええっ、それって問題発言?
「あちゃー。やっちゃったか」
私たちの側に若い男性社員がやってきた。確か彼は武藤さんの同期だ。
事情を聞くと彼女は間違えて私のグラス――ウーロンハイに口をつけたのだという。
「コイツ抱きつき魔って知ってます? ひっついたら最後、最低でも一時間は離れませんので。我慢して下さいね」
御愁傷様といわんばかりの顔で彼は言う。周りをみれば同じような顔をしている人がちらほら。
そういえば、誘われた時も申し訳なさそうな顔をしてたような。
つまりアレですね。私は要注意人物の生贄だったっててコトですか。
武藤さんはふふふぅ、と口元を緩ませ私にすりよっている。
「せんぱいはわたしのものですよぉーだ」
ちょっと、腕を掴む力が半端ないんですけど。
小悪魔の囁きに私は身ぶるいをした。(826文字)
酒は飲んでも飲まれるな、という自戒をこめて。またもや文字数大幅超えだけどもういいや……
知り合い程度の付き合いだから親しい人もいない。営業と人事で部署が違うから、仕事の話も微妙にかみ合わない。
飲み代奢るから、なんて言われたけどこの場に私はとても浮いている気がする。
なので私は途中でフケることにした。
二次会のカラオケボックス、私はドアに一番近い席を選んだ。
隣りに座ってる新人の武藤さんは下戸らしい。今もウーロン茶をちびちびと飲みながら課長の歌に相づちを打っている。
帰る時は彼女に一言言っておけば何ら問題なさそうだ。
五分後、あらかじめセットしていたアラームが鳴る。私は携帯を持って部屋を出ると電話に出るふりをした。
店員やトイレから帰ってくる人が不審がらないよう当たり障りのない返答をしてそれらしい雰囲気を作っておく。
そして恐縮顔で部屋に戻り、武藤さんに声をかけた。
「ごめん、急用ができちゃって。私先にかえる」
いきなり武藤さんが私に覆いかぶさってきた。いやぁーせんぱいかえらないでぇと甘い声が耳に届く。
「せんぱいはわらしがおもちかえりするのぉ」
ええっ、それって問題発言?
「あちゃー。やっちゃったか」
私たちの側に若い男性社員がやってきた。確か彼は武藤さんの同期だ。
事情を聞くと彼女は間違えて私のグラス――ウーロンハイに口をつけたのだという。
「コイツ抱きつき魔って知ってます? ひっついたら最後、最低でも一時間は離れませんので。我慢して下さいね」
御愁傷様といわんばかりの顔で彼は言う。周りをみれば同じような顔をしている人がちらほら。
そういえば、誘われた時も申し訳なさそうな顔をしてたような。
つまりアレですね。私は要注意人物の生贄だったっててコトですか。
武藤さんはふふふぅ、と口元を緩ませ私にすりよっている。
「せんぱいはわたしのものですよぉーだ」
ちょっと、腕を掴む力が半端ないんですけど。
小悪魔の囁きに私は身ぶるいをした。(826文字)
酒は飲んでも飲まれるな、という自戒をこめて。またもや文字数大幅超えだけどもういいや……
2013
犬の散歩をしていると、段差につまづいた。
僕は服についた土を払った。派手に転んだせいで持っていたケーキの箱が飛んでしまった。
どこいっちゃったかな?
僕はあたりを見回す。すると犬のペロが壊れた箱の中に顔をつっこんでいるのが見えた。口元が真っ白だ。
僕は慌ててペロを引き離す。けどもう遅い。ひとつダメになってしまってる。
残ったケーキは二つ。うちはお父さんとお母さんと僕の三人家族。おばあちゃんはみんなで食べてねっていったのに。
おばあちゃんの家に戻った方がいいかな? それとも家に帰って正直に話せばいいのかな?
僕が悩んでいるとペロが僕にすりよってきた。口に二つ目のケーキをくわえながら。
あああ、どうしよう。
僕は頭を抱えた。
ひとつのケーキを三人で分けても物足りない。かといって他の誰かが食べられないというのも何だかかわいそう。
ええい、こうなったら!
僕は最後のひとつを手にし、口の中に放り込んだ。甘いバニラの香り。クリームはしっとりで中のスポンジがふわふわで、今にもほっぺがおちそう。お腹いっぱい、幸せいっぱいだ。
口のについたクリームをハンカチで拭く。それでペロの口も拭いてから、ケーキの箱を公園のゴミ箱へすてた。
よし、これで完璧。
散歩の途中でおばあちゃんに会ったのは、そこでケーキをもらったのはなかったことにしよう。
僕はリードを引っ張ると、まっすぐ家に向かった。(607文字)
このあと少年は家に帰るけど、ケーキを食ったことは祖母経由で親にバレバレという小話。
文字数が微妙。ブログタイトルを変えようかなぁ
僕は服についた土を払った。派手に転んだせいで持っていたケーキの箱が飛んでしまった。
どこいっちゃったかな?
僕はあたりを見回す。すると犬のペロが壊れた箱の中に顔をつっこんでいるのが見えた。口元が真っ白だ。
僕は慌ててペロを引き離す。けどもう遅い。ひとつダメになってしまってる。
残ったケーキは二つ。うちはお父さんとお母さんと僕の三人家族。おばあちゃんはみんなで食べてねっていったのに。
おばあちゃんの家に戻った方がいいかな? それとも家に帰って正直に話せばいいのかな?
僕が悩んでいるとペロが僕にすりよってきた。口に二つ目のケーキをくわえながら。
あああ、どうしよう。
僕は頭を抱えた。
ひとつのケーキを三人で分けても物足りない。かといって他の誰かが食べられないというのも何だかかわいそう。
ええい、こうなったら!
僕は最後のひとつを手にし、口の中に放り込んだ。甘いバニラの香り。クリームはしっとりで中のスポンジがふわふわで、今にもほっぺがおちそう。お腹いっぱい、幸せいっぱいだ。
口のについたクリームをハンカチで拭く。それでペロの口も拭いてから、ケーキの箱を公園のゴミ箱へすてた。
よし、これで完璧。
散歩の途中でおばあちゃんに会ったのは、そこでケーキをもらったのはなかったことにしよう。
僕はリードを引っ張ると、まっすぐ家に向かった。(607文字)
このあと少年は家に帰るけど、ケーキを食ったことは祖母経由で親にバレバレという小話。
文字数が微妙。ブログタイトルを変えようかなぁ
2013
私は昔からこの国の人たちに慕われていました。
春になると人々は私のもとへ集まります。
大人たちは酒をかわし、子供たちは花を摘んで飾りを作り、恋人たちは私の前で愛を語らいました。みんな笑顔で私を愛でました。
私はそんな彼らを見るのがとても好きでした。花をつける春が待ち遠しくて仕方ありませんでした。
ところがどうでしょう。
ここ数年は私の周りに集まる人たちがぐっと減ってしまいました。
それどころか、私がいくら綺麗な花を咲かせても、人々に笑顔すら浮かびません。
花が散る頃になると、すすり泣く人の姿も見えました。
一体何が起きたのでしょうか。
その原因はこの国の情勢にありました。
今この国は大きな戦をしています。
戦争に行く人たちは私の生き様を自分の人生に重ね、憂いていました。
残された人たちは私を見るたびに尊敬と畏怖の目を向けました。
いつか満開の花を咲かせ、朽ちる前に潔く散る――それが美しき人生なのだとこの国の人たちはうたいました。
私は戦争という大きな渦に利用されたのです。
私は悲しみに打ちひしがれました。私はみんなの笑顔が見たくて生きてきたのに。
花は散ることはあれど、葉は残ります。生い茂り朽ちたあとも蕾をつけて次の春を待ちます。
私は死にゆく存在ではないのです。
だからどうか――どうかそんな顔しないで下さい。私は生きる希望でありたいのです。
私は祈ります。来年もたくさんの花を咲かせられますように。そしてみんなの笑顔が戻りますように――と(649文字)
春になると人々は私のもとへ集まります。
大人たちは酒をかわし、子供たちは花を摘んで飾りを作り、恋人たちは私の前で愛を語らいました。みんな笑顔で私を愛でました。
私はそんな彼らを見るのがとても好きでした。花をつける春が待ち遠しくて仕方ありませんでした。
ところがどうでしょう。
ここ数年は私の周りに集まる人たちがぐっと減ってしまいました。
それどころか、私がいくら綺麗な花を咲かせても、人々に笑顔すら浮かびません。
花が散る頃になると、すすり泣く人の姿も見えました。
一体何が起きたのでしょうか。
その原因はこの国の情勢にありました。
今この国は大きな戦をしています。
戦争に行く人たちは私の生き様を自分の人生に重ね、憂いていました。
残された人たちは私を見るたびに尊敬と畏怖の目を向けました。
いつか満開の花を咲かせ、朽ちる前に潔く散る――それが美しき人生なのだとこの国の人たちはうたいました。
私は戦争という大きな渦に利用されたのです。
私は悲しみに打ちひしがれました。私はみんなの笑顔が見たくて生きてきたのに。
花は散ることはあれど、葉は残ります。生い茂り朽ちたあとも蕾をつけて次の春を待ちます。
私は死にゆく存在ではないのです。
だからどうか――どうかそんな顔しないで下さい。私は生きる希望でありたいのです。
私は祈ります。来年もたくさんの花を咲かせられますように。そしてみんなの笑顔が戻りますように――と(649文字)
2013
朝起きると枕元に携帯が置いてあった。キラキラにデコってあるそれは俺の趣味からはるかに遠いものだった。
「もしかして――やっちまった?」
俺は食事や酒の席で携帯をテーブル上に置く癖がある。
おそらく俺の隣りに座っていた誰かが携帯をテーブルに置いていたのだろう。そして帰る時どちらが相手の携帯を持って帰ってしまった――そういうことだ。
俺は一生懸命その時のことを思い出そうとする。昨日の飲み会、二次会の時点で俺は完全にできあがっていた。その先の記憶が全くない。
俺は相手の捜索を早々に諦めると、改めて携帯を眺めた。これを手にするのはどんな人物なのだろう、と想像する。色合いからして女性だろう。
一瞬、この携帯で相手に連絡を取ろうと思ったけど、こういうのはきっとロックがかかっているはずだ。
警察にでも届けた方が無難そうだな。
俺は結論を出した所でため息をつく。昨日を振りかえり、よく家まで帰って来れたものだと思う。
しかも靴もスーツも脱いでた。ちゃんとベッドに寝ていた。
「すげーよなぁ俺」
突然、携帯がけたたましい音を立てた。大きな画面をのぞきこむと「自宅」という文字と数字がが大きく打ちだされていた。
俺の知らない番号。おそらく、持ち主が電話をかけたに違いない。
仰向けに転がったまま俺は電話に出ようとする。すると「やだ、出ないで!」と甲高い声が。
次の瞬間、バスタオルでくるんだ女性が俺の携帯をひったくる。
えー…………っと?
ツッコミ所は色々とあるのだが。彼女はどこからやってきたのだろう。そもそもここは俺の部屋のはず――
俺はベッドからむくりと起き上がる。そして重大なミスに気がついた。家具は同じだが微妙にレイアウトが違う。
あれ? もしかして――間違えたのは俺の方?
「うわ……」
こうして俺は更に頭を抱えることになる。(782文字)
***
お題3つ目にして文字数オーバーしちゃいましたよー(´・ω・`)
「もしかして――やっちまった?」
俺は食事や酒の席で携帯をテーブル上に置く癖がある。
おそらく俺の隣りに座っていた誰かが携帯をテーブルに置いていたのだろう。そして帰る時どちらが相手の携帯を持って帰ってしまった――そういうことだ。
俺は一生懸命その時のことを思い出そうとする。昨日の飲み会、二次会の時点で俺は完全にできあがっていた。その先の記憶が全くない。
俺は相手の捜索を早々に諦めると、改めて携帯を眺めた。これを手にするのはどんな人物なのだろう、と想像する。色合いからして女性だろう。
一瞬、この携帯で相手に連絡を取ろうと思ったけど、こういうのはきっとロックがかかっているはずだ。
警察にでも届けた方が無難そうだな。
俺は結論を出した所でため息をつく。昨日を振りかえり、よく家まで帰って来れたものだと思う。
しかも靴もスーツも脱いでた。ちゃんとベッドに寝ていた。
「すげーよなぁ俺」
突然、携帯がけたたましい音を立てた。大きな画面をのぞきこむと「自宅」という文字と数字がが大きく打ちだされていた。
俺の知らない番号。おそらく、持ち主が電話をかけたに違いない。
仰向けに転がったまま俺は電話に出ようとする。すると「やだ、出ないで!」と甲高い声が。
次の瞬間、バスタオルでくるんだ女性が俺の携帯をひったくる。
えー…………っと?
ツッコミ所は色々とあるのだが。彼女はどこからやってきたのだろう。そもそもここは俺の部屋のはず――
俺はベッドからむくりと起き上がる。そして重大なミスに気がついた。家具は同じだが微妙にレイアウトが違う。
あれ? もしかして――間違えたのは俺の方?
「うわ……」
こうして俺は更に頭を抱えることになる。(782文字)
***
お題3つ目にして文字数オーバーしちゃいましたよー(´・ω・`)
プロフィール
HN:
和
HP:
性別:
女性
自己紹介:
すろーなもの書き人。今は諸々の事情により何も書けずサイトも停滞中。サイトは続けるけどこのままでは自分の創作意欲と感性が死ぬなと危惧し一念発起。短い文章ながらも1日1作品書けるよう自分を追い込んでいきます。
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