もの書きから遠ざかった人間のリハビリ&トレーニング場。
目指すは1日1題、365日連続投稿(とハードルを高くしてみる)
2013
私が希(こいねが)うのはただひとつ。
どうか、私のことは放っておいて。
貴方はとても優しい人。
付き合う前から貴方は私が強がりで臆病者だということを知っていた。
私の身勝手な行動を海のような広さと優しさで包んでくれた。
そんな私が病気を抱えていることを知って、真っ先に飛んで来たね。
「何かあったらいつでも呼んで」と言われて、本当は嬉しかった。でも素直に喜べなかった。
貴方が手を差し伸べたら私はきっと貴方に期待してしまうから。恋焦がれて、きっと同じことを繰り返してしまうから。
私はまだ、貴方を愛しているのだ。
貴方と別れてもう一年も経っているのに、貴方は別の人生を歩んでいるというのに。
滑稽な話でしょ? 私も自分の未練がましさに嫌気がさしてくる。
自分の気持ちにけじめをつけられない、そんな私にはもう失笑しか残らないのかもしれない。
だからお願い。
私の姿を見つけても声をかけないで、目が合ってもすぐ逸らして、そっと私から離れて。
これは想いの深さの違いであって、私が乗り越えなければならない問題だから。
これ以上醜い私は見せたくない。
貴方と過ごした時間は本当に宝物だったから、綺麗な思い出として残しておきたい。
どうか私のことは忘れて。私より新しい家族との時間を大切にして。
私は貴方の幸せを遠くから見守らせて欲しい。それが私の幸せにつながると信じているから。
これは私の最期の願いとして受け取って欲しい。(629文字)
難病を抱えた「私」の遺言のようなもの
どうか、私のことは放っておいて。
貴方はとても優しい人。
付き合う前から貴方は私が強がりで臆病者だということを知っていた。
私の身勝手な行動を海のような広さと優しさで包んでくれた。
そんな私が病気を抱えていることを知って、真っ先に飛んで来たね。
「何かあったらいつでも呼んで」と言われて、本当は嬉しかった。でも素直に喜べなかった。
貴方が手を差し伸べたら私はきっと貴方に期待してしまうから。恋焦がれて、きっと同じことを繰り返してしまうから。
私はまだ、貴方を愛しているのだ。
貴方と別れてもう一年も経っているのに、貴方は別の人生を歩んでいるというのに。
滑稽な話でしょ? 私も自分の未練がましさに嫌気がさしてくる。
自分の気持ちにけじめをつけられない、そんな私にはもう失笑しか残らないのかもしれない。
だからお願い。
私の姿を見つけても声をかけないで、目が合ってもすぐ逸らして、そっと私から離れて。
これは想いの深さの違いであって、私が乗り越えなければならない問題だから。
これ以上醜い私は見せたくない。
貴方と過ごした時間は本当に宝物だったから、綺麗な思い出として残しておきたい。
どうか私のことは忘れて。私より新しい家族との時間を大切にして。
私は貴方の幸せを遠くから見守らせて欲しい。それが私の幸せにつながると信じているから。
これは私の最期の願いとして受け取って欲しい。(629文字)
難病を抱えた「私」の遺言のようなもの
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2013
不幸や不運に見舞われると、俺はどうしてここにいるのだろう、と思ってしまう時がある。まさに今日がいい例だ。
終業後、俺は会社から一番近いファストフード店に入った。仕事に忙殺され、昼飯を食いっぱぐれてしまったからだ。
ハンバーガーのセットを頼むと出来上がりまで五分かかります、と店員に言われてしまう。仕方なく俺は空いている席で待つことにした。
不運の種はもうひとつ、俺の隣りに座っていたカップルが持っていた。
最初奴らは同棲して二か月たったね、と惚気ていたのだが、話が進むにつれ言い合いを始めた。
「飲み会の時は三時までに連絡が欲しいって言ってるでしょ! そんな簡単なこともできないの?」
「こっちの仕事終わるのは五時だぜ。それから飲み行こうってなるんだからしょうがないだろ。こっちの付き合いも考えろ」
「夕飯作るこっちの身にもなってよ! 急に飲み会だって言われたら今まで作ってたのは何って思わない? 労力の無駄でしょ? そんな時間あるならもっと有効に使いたいわ」
「何処に労力使ってるって? 手抜き料理ばっかじゃん?」
「手抜きじゃないわよ! じ・た・ん・料理! 作ってもらえるだけありがたいと思え!」
「だったらそっちも家賃半分払え! 学生の身だからって甘えてるんじゃねえ」
それからカップルは化粧が長すぎるだの、服を脱ぎっぱにするなだの、お互いの短所をつつきあい始めた。だが一人身の俺にとってそれは惚気にしか聞こえない。
席に座ってからそろそろ十分が経過しようとしている。頼んだ品物はまだ届かない。くだらない口論は更にヒートアップする。
うざい。こいつらとっとと別れろ。
リ ア 充 爆 発 し や が れ !
俺は番号札を思いっきり床に叩きつけた。(736文字)
人生うまくいかない時に誰でも思うコト
終業後、俺は会社から一番近いファストフード店に入った。仕事に忙殺され、昼飯を食いっぱぐれてしまったからだ。
ハンバーガーのセットを頼むと出来上がりまで五分かかります、と店員に言われてしまう。仕方なく俺は空いている席で待つことにした。
不運の種はもうひとつ、俺の隣りに座っていたカップルが持っていた。
最初奴らは同棲して二か月たったね、と惚気ていたのだが、話が進むにつれ言い合いを始めた。
「飲み会の時は三時までに連絡が欲しいって言ってるでしょ! そんな簡単なこともできないの?」
「こっちの仕事終わるのは五時だぜ。それから飲み行こうってなるんだからしょうがないだろ。こっちの付き合いも考えろ」
「夕飯作るこっちの身にもなってよ! 急に飲み会だって言われたら今まで作ってたのは何って思わない? 労力の無駄でしょ? そんな時間あるならもっと有効に使いたいわ」
「何処に労力使ってるって? 手抜き料理ばっかじゃん?」
「手抜きじゃないわよ! じ・た・ん・料理! 作ってもらえるだけありがたいと思え!」
「だったらそっちも家賃半分払え! 学生の身だからって甘えてるんじゃねえ」
それからカップルは化粧が長すぎるだの、服を脱ぎっぱにするなだの、お互いの短所をつつきあい始めた。だが一人身の俺にとってそれは惚気にしか聞こえない。
席に座ってからそろそろ十分が経過しようとしている。頼んだ品物はまだ届かない。くだらない口論は更にヒートアップする。
うざい。こいつらとっとと別れろ。
リ ア 充 爆 発 し や が れ !
俺は番号札を思いっきり床に叩きつけた。(736文字)
人生うまくいかない時に誰でも思うコト
2013
思春期になると異性のことが何かと気になるようになる、と授業で習った気がする。薄着になる季節はなおさらのことかもしれない。
ここでも野郎どもの品評会が始まっていた。
「長山あたりはどう?」
「顔は可愛いけどセクシーさが足りないな」
「林は?」
「んー、胸でかいけど太りすぎ」
「じゃあ小池」
「『二次元』なんか論外。全然萌えねーって」
一人の発言にどっと笑いが起こる。体操着姿の女子がこちらをいぶかしげに見た。野郎たちが慌てて口を塞ぐ。
ちょうどボールが転がってきたので、審判をしていた僕はそれを拾ってコートに投げ入れた。
得点板のもとへ戻る。なんとなく、視線がネットの向こう側へ移った。女子がバレーボールの試合をしている。目につくのは噂の人物だ。
髪型は痛いツインテール。アニメキャラの限定ハンドタオルを巻いていた。舌っ足らずの声はソプラノを超えて超音波。メガネがずり落ちているのは鼻が低いせいだ。体は扁平で横から見ても女性特有の胸や尻の膨らみが見えない。
女子たちからはウエスト細い、なんて言われているけど、男子からは栄養失調じゃね? という反応しか返って来ない。
彼らの言う「二次元」というのは彼女のアニメオタクをもじったわけでなく、「まるで絵のような肢体」という皮肉がこめられているのだ。
しばらくして授業終了のチャイムが鳴った。
ツインテールが翻る。小池は真っ先にコートを飛び出した。これから着替えて新刊の漫画を買いに行くのだろう。野郎どもは小池を横目に思い出し笑いをしていた。
奴らは知らない。小池の走っている姿が、それこそ絵のような美しさだということを。
小池は小学生にして全国レベルの俊足を持っていた。卒業前に靭帯を損傷しなかったら今頃他校の陸上部で活躍していただろう。
けどそんな過去を知る者はいなかった。この中学に彼女と同じ小学校だった奴はいない。もしかしたら小池自身がそれを望んでこの学校を選んだのかもしれないけど。僕は偶然知ったけど本人にも他人にも言う気はなかった。
小池の背中を見送る。輝きを取り戻している彼女に僕は安堵とは別の感情を抱いていることに気づき始めていた。(910文字)
中学の体育授業のヒトコマ。何だかんだで話に陸上ネタがちらついてしまうという……
ここでも野郎どもの品評会が始まっていた。
「長山あたりはどう?」
「顔は可愛いけどセクシーさが足りないな」
「林は?」
「んー、胸でかいけど太りすぎ」
「じゃあ小池」
「『二次元』なんか論外。全然萌えねーって」
一人の発言にどっと笑いが起こる。体操着姿の女子がこちらをいぶかしげに見た。野郎たちが慌てて口を塞ぐ。
ちょうどボールが転がってきたので、審判をしていた僕はそれを拾ってコートに投げ入れた。
得点板のもとへ戻る。なんとなく、視線がネットの向こう側へ移った。女子がバレーボールの試合をしている。目につくのは噂の人物だ。
髪型は痛いツインテール。アニメキャラの限定ハンドタオルを巻いていた。舌っ足らずの声はソプラノを超えて超音波。メガネがずり落ちているのは鼻が低いせいだ。体は扁平で横から見ても女性特有の胸や尻の膨らみが見えない。
女子たちからはウエスト細い、なんて言われているけど、男子からは栄養失調じゃね? という反応しか返って来ない。
彼らの言う「二次元」というのは彼女のアニメオタクをもじったわけでなく、「まるで絵のような肢体」という皮肉がこめられているのだ。
しばらくして授業終了のチャイムが鳴った。
ツインテールが翻る。小池は真っ先にコートを飛び出した。これから着替えて新刊の漫画を買いに行くのだろう。野郎どもは小池を横目に思い出し笑いをしていた。
奴らは知らない。小池の走っている姿が、それこそ絵のような美しさだということを。
小池は小学生にして全国レベルの俊足を持っていた。卒業前に靭帯を損傷しなかったら今頃他校の陸上部で活躍していただろう。
けどそんな過去を知る者はいなかった。この中学に彼女と同じ小学校だった奴はいない。もしかしたら小池自身がそれを望んでこの学校を選んだのかもしれないけど。僕は偶然知ったけど本人にも他人にも言う気はなかった。
小池の背中を見送る。輝きを取り戻している彼女に僕は安堵とは別の感情を抱いていることに気づき始めていた。(910文字)
中学の体育授業のヒトコマ。何だかんだで話に陸上ネタがちらついてしまうという……
2013
保険会社に勤めてから3年。最近の私の日課は朝、メールで送られてくる成績表と対峙することだ。
ディスプレイを眺めながら私ははぁ、とため息をつく。
期限は5日後に迫っている。どんなに頑張っても私の実績は「彼女」の半分に満たない。
ああ、あんなこと言うんじゃなかった。売り言葉に買い言葉とは言ったものだけど、本当自分が恨めしい。私はもうひとつため息をつく。
画面のまん中には飛び抜けた棒がひとつある。根元に書かれているのは後輩の名だ。彼女は入社当初から桁違いの顧客数を獲得している。その大半はお水の仕事時代に得たものだ。
昔のつてを頼るのはアリだと思う。けど彼女は顧客のライフプランを無視して掛け金だけを釣り上げているのだ。そして客を裏で「ちょろい」と蔑む彼女に私は辟易していた。
保険はお客様の万が一を保障するものだ。
見えない商品はお客様の人生と収入の一部を預かることになる。だから私達はお客様の生活に合ったプランを提示しなければならない。小額でもお客様に納得し満足してもらうことが大事。それが私たちの誠意じゃないの?
そう私は持論を繰り出すが、そう言われても何の説得力もないんですけどー。とあっさり翻された。
この世は結果を出さなきゃ意味がないんですよ。成果を上げなきゃ会社潰れちゃいますよ。ごはんも食べられませーん。そーんな甘いこと言ってるから先輩は万年ビリなんですよ。
私の言ってる事間違ってます? 彼女は話を畳みかけた。確かに彼女の言ってる事は間違っていない。でも正しいとも思わない。
このまま引き下がってたまるものですか。
今月の新規数、私が貴方を越したら、その考え少し改めてくれる? 私は挑発に出た。
できなかったらどうするんですか? 彼女の問い返しに、その時はこの会社を辞めてやるわ、と宣言した。
あれから私は無我夢中で働いた。いつもより多くの家を訪問する。根気強く通って何件か契約も得た。それでも彼女の実績にはほど遠い。このままでは私は彼女に負けてしまう。
私はパソコンの電源を落とした。目を閉じる。まだ5日ある、と声に出し自分を奮い立たせる。
弱気になってしまったけど――そうよ、まだ5日もあるじゃない。
今は何も考えず、仕事に向き合おう。たとえ負けても後悔しない。誠意をもって納得のいく仕事をする。それが私なのだから。(987文字)
営業の理想と現実。営業してた時の葛藤を思い出しながら書いてみた。
ディスプレイを眺めながら私ははぁ、とため息をつく。
期限は5日後に迫っている。どんなに頑張っても私の実績は「彼女」の半分に満たない。
ああ、あんなこと言うんじゃなかった。売り言葉に買い言葉とは言ったものだけど、本当自分が恨めしい。私はもうひとつため息をつく。
画面のまん中には飛び抜けた棒がひとつある。根元に書かれているのは後輩の名だ。彼女は入社当初から桁違いの顧客数を獲得している。その大半はお水の仕事時代に得たものだ。
昔のつてを頼るのはアリだと思う。けど彼女は顧客のライフプランを無視して掛け金だけを釣り上げているのだ。そして客を裏で「ちょろい」と蔑む彼女に私は辟易していた。
保険はお客様の万が一を保障するものだ。
見えない商品はお客様の人生と収入の一部を預かることになる。だから私達はお客様の生活に合ったプランを提示しなければならない。小額でもお客様に納得し満足してもらうことが大事。それが私たちの誠意じゃないの?
そう私は持論を繰り出すが、そう言われても何の説得力もないんですけどー。とあっさり翻された。
この世は結果を出さなきゃ意味がないんですよ。成果を上げなきゃ会社潰れちゃいますよ。ごはんも食べられませーん。そーんな甘いこと言ってるから先輩は万年ビリなんですよ。
私の言ってる事間違ってます? 彼女は話を畳みかけた。確かに彼女の言ってる事は間違っていない。でも正しいとも思わない。
このまま引き下がってたまるものですか。
今月の新規数、私が貴方を越したら、その考え少し改めてくれる? 私は挑発に出た。
できなかったらどうするんですか? 彼女の問い返しに、その時はこの会社を辞めてやるわ、と宣言した。
あれから私は無我夢中で働いた。いつもより多くの家を訪問する。根気強く通って何件か契約も得た。それでも彼女の実績にはほど遠い。このままでは私は彼女に負けてしまう。
私はパソコンの電源を落とした。目を閉じる。まだ5日ある、と声に出し自分を奮い立たせる。
弱気になってしまったけど――そうよ、まだ5日もあるじゃない。
今は何も考えず、仕事に向き合おう。たとえ負けても後悔しない。誠意をもって納得のいく仕事をする。それが私なのだから。(987文字)
営業の理想と現実。営業してた時の葛藤を思い出しながら書いてみた。
2013
黒板に書かれた席替表に誰もが凍りついた。
5×7の升目には私と村井の名が横に並んでいる。月に一度の席替え、連続で席が隣になった時は偶然だねと笑った。3回続くと奇跡かもと驚いた。
だが4回も繰り返されると恐怖に変わる。お互いどういう顔をしたらいいのか分からない。
「これって不正だろ?」
誰かの野次にくじを作った委員長が否定する。彼の生真面目さは私も知っているから嘘ではないのだろう。
が、作った側もこの結果は気持ち悪かったらしい。
「今野と村井、悪いけどもう一度くじを引いて。出た番号の奴と席交換するから」
全員が見守る中、新しいくじが作られる。不正がないか前列の人に確認してもらう。
私が先に引いた。5。窓側の席だ。続いて村井が引く。9。席が離れた。私も村井も皆も安堵する。
委員長がああっと、叫んだのはそれから10秒後のことだった。
「非常に言いにくいんだけど、それ6だ。数字の下に線を引くのを忘れた、ごめん」
机の並びは5×7。けどうちのクラスは1人多いため窓側の列が6席になる。隣に座る人もいない席次表の枠からもはみ出るそこはボッチ席と呼ばれていた。
つまり。村井はこれから私の背中を見て過ごし、私は村井の視線を感じながら過ごすことになる。
正直者の告白に周りがどよめいた。村井の顔が青ざめている。私は頭を抱えた。隣と前後、どっちがマシだっていうんだ!
偶然という名の必然はその後「席替えの呪い」と称され学校中を駆けぬけた。(629文字)
考えている時外にいたので携帯で打ってみた。委員長は話のとおり潔白なのだが、素敵な展開を作る羽目に。
5×7の升目には私と村井の名が横に並んでいる。月に一度の席替え、連続で席が隣になった時は偶然だねと笑った。3回続くと奇跡かもと驚いた。
だが4回も繰り返されると恐怖に変わる。お互いどういう顔をしたらいいのか分からない。
「これって不正だろ?」
誰かの野次にくじを作った委員長が否定する。彼の生真面目さは私も知っているから嘘ではないのだろう。
が、作った側もこの結果は気持ち悪かったらしい。
「今野と村井、悪いけどもう一度くじを引いて。出た番号の奴と席交換するから」
全員が見守る中、新しいくじが作られる。不正がないか前列の人に確認してもらう。
私が先に引いた。5。窓側の席だ。続いて村井が引く。9。席が離れた。私も村井も皆も安堵する。
委員長がああっと、叫んだのはそれから10秒後のことだった。
「非常に言いにくいんだけど、それ6だ。数字の下に線を引くのを忘れた、ごめん」
机の並びは5×7。けどうちのクラスは1人多いため窓側の列が6席になる。隣に座る人もいない席次表の枠からもはみ出るそこはボッチ席と呼ばれていた。
つまり。村井はこれから私の背中を見て過ごし、私は村井の視線を感じながら過ごすことになる。
正直者の告白に周りがどよめいた。村井の顔が青ざめている。私は頭を抱えた。隣と前後、どっちがマシだっていうんだ!
偶然という名の必然はその後「席替えの呪い」と称され学校中を駆けぬけた。(629文字)
考えている時外にいたので携帯で打ってみた。委員長は話のとおり潔白なのだが、素敵な展開を作る羽目に。
プロフィール
HN:
和
HP:
性別:
女性
自己紹介:
すろーなもの書き人。今は諸々の事情により何も書けずサイトも停滞中。サイトは続けるけどこのままでは自分の創作意欲と感性が死ぬなと危惧し一念発起。短い文章ながらも1日1作品書けるよう自分を追い込んでいきます。
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